14億人を超える人口世界一の国、中国。
そんな中国には、わたしたちがイメージする中国人とはかけ離れた中国人がいるんです。
本日は、これは中国人!?中国人に見えない少数民族をご紹介します。
今回の参考本
今回のお話は 先日読んだ、福島香織さん著書の「ウイグル人に何が起きているのか 民族迫害の起源と現在」という本から参考にさせて頂きました。
ニュースなどでも頻繁に取り上げられる、中国政府のウイグル人への弾圧問題。
参考:中国のウイグル族弾圧は「地獄のような光景」=アムネスティ報告書 – BBCニュース
https://www.bbc.com/japanese/57437638
一党独裁の国ということもあり、この問題の実情が明らかになりませんが、そんなウイグル問題に対して、今中国で何が起きているのか?著者自らが現地に入り、見たこと・体験したことをまとめたこの本。
とても参考になる本でしたので、ウイグル問題に関心ある方は是非読んでみてください。
56もの民族がいる多民族国家中国
人口が14億人を超え、世界一人口の多い国である中国。
中国は人口も多いんですが、国土も広く、そして他民族国家でもあるんです。
ちなみに中国国内には56もの民族がいます。
わたしたちが真っ先にイメージする中国人は、漢民族と言われる我々とほぼ同じ顔をした民族。
実に中国の91%を漢民族が占めているそうです。
そして残り9%が55もの少数民族。
そんな少数民族の中でも、これが中国人!?と思うような容姿の民族の方もいらっしゃるんですね。
えっ!?この人が中国人???
中国人に見えない少数民族
55もある中国少数民族の中で、どう見ても中国の人とは思えない、容姿。
どう見ても中国人には見えないよ
そんな中国人に見えない少数民族を以下にご紹介します。
哈薩克族(カザフ族)
中国人に見えない少数民族、1つ目は 哈薩克族(カザフ族)。
中国人に見えない少数民族、1つ目は最初に紹介する民族はカザフ族。
中央アジアの北西部に居住するカザフ民族。
名前の通り、旧ソ連邦の一つで、現在は独立国のカザフスタン共和国に住むカザフ人ですが、一部中国国内にも住んでいるんです。
カザフ族は新疆ウイグル自治区の主にカザフスタン共和国との国境付近に居住しており、中国国内に現在 約150万人ほどいるそうです。
ちなみにカザフ人は我々のようなモンゴロイド系が約7割、そして白人系のコーカソイドが約3割だそうで、全員が全員 白人のような容姿というわけではないようです。
柯爾克孜族(キルギス族)
中国人に見えない少数民族、2つ目は 柯爾克孜族(キルギス族)。
次にご紹介するのはキルギス族。
キルギス族は、先程紹介したカザフ族と同じく、旧ソ連邦の一つで、独立国のキルギス共和国で主に占めるキルギス人の方々。
こちらも先ほどのカザフ族同様、新疆ウイグル自治区に主に居住しており、キルギス共和国との国境付近に主に多いんだとか。
ちなみにキルギス族の方々は、中国国内に約21万人いるそうで、カザフ民族同様に アジア系の容姿の人もいれば、白人系の容姿の方、そしてアジア系と白人系の中間という容姿の人もいるんだとか。
ちなみに今のキルギスの大統領はアジア系と白人系のちょうど中間的な容姿をしてますね。
引用:キルギス、大統領選でジャパロフ氏勝利 権限強化へ – BBCニュース
https://www.bbc.com/japanese/55628052
塔吉克族(タジク族)
中国人に見えない少数民族、3つ目は 塔吉克族(タジク族)。
お次に紹介するのは、こちらのタジク族。
タジク族は中国語56の民族の中で唯一のイラン系の民族。
こちらも旧ソ連邦の一つで、現在 独立国であるタジキスタン共和国に居住するタジク人が、一部中国国内にもいるんです。
地図の通り、タジキスタンは中東が近いため、タジク人はイラン人民族になります。
鼻がスラっと高い人が多いイラン系の方々。
どう見ても、わたし達のイメージする中国人とは違いますよね。
タジク族も、先ほどのカザフ族やキルギス族同様に新疆ウイグル自治区に主に居住しているそうです。
俄羅斯族(オロス族)
中国人に見えない少数民族、4つ目は 俄羅斯族(オロス族)。
4番目にご紹介するのはオロス族。
中国の少数民族の中でも、特に中国人のイメージとかけ離れた民族がこのオロス族ですね。
Wikipediaではオロス族をこう紹介しています。
中国に住む55の少数民族のうち、ロシア系民族。
参考:オロス族 – Wikipedia
おおむね「ロシア人」を意味する。
https://ja.wikipedia.org/wiki/オロス族
そう、オロス族はロシア人なんです。
ロシア人を祖先に持つため、色がとても白く、そして中にはブロンドの髪の人もいるんだとか。
こんな人が中国人とは絶対に思えないなぁ…
ちなみにオロス族は、中国国内で約1万5千人居住しているそうで、主に新疆ウイグル自治区、黒龍江省とかなり分散しているようです。
烏孜別克族(ウズベク族)
中国人に見えない少数民族、5つ目は 烏孜別克族(ウズベク族)。
まだまだ続きますよ。
次にご紹介するのはウズベク族。
ウズベク族は、最初にご紹介したカザフ族やキルギス族と同じく、旧ソ連邦の一つで、現在は独立国のウズベキスタン共和国に主に住むウズベク人と同じ民族の方々。
中国国内に約1万5千人ほどがいるそうです。
ウズベク族もカザフ族、キルギス族同様、アジア系と白人系が混ざった容姿の方が多いですね。
うーん、それぞれの民族の違いはあるんでしょうが、わたしにはカザフ族と、ウズベク族、キルギス族の違いが分かりません…
塔塔爾族(タタール族)
中国人に見えない少数民族、6つ目は 塔塔爾族(タタール族)。
最後にご紹介するのはタタール族。
西は東ヨーロッパそして東はシベリアと、広範囲に居住するタタール人。
そんなタタール人で中国国内に居住する人たちがタタール族。
ロシア系の血を継いでいることもあって、中国人には見えない容姿の方が多いですね。
ちなみにタタール族は中国国内に約5000人しかいない、中国でも最小の民族。
14億人以上いる中国の中でたった5000人しかいないとなると、肩身が狭い思いをしているのかもしれないですね…
ジェノサイドはアメリカが深く関連している?
という感じで、中国人に見えない中国少数民族を6つご紹介しました。
今回ご紹介した6つの民族は、わたしが中国でイメージする北京や上海、そして香港などの大都市で居住しているのではなく、主に中国の北西部にある新疆ウイグル自治区に居住されています。
新疆ウイグル自治区というと、冒頭でも一部触れましたが、中国当局によるウイグル人へのジェノサイドが行われてると言われています。
実は今、中国国内で行われている、ウイグル族へ対してのジェノサイドはアメリカが原因を作ったのでは?
そんな意見もあるそうなんです。
ジェノサイドを批判しているアメリカがなんで原因を作ったの?
その理由は…
この本を読んでみてくださいね!
さいごに
ということで、本日は えっこれが中国人!?中国人に見えない中国少数民族をご紹介しました。
本日のお話 いかがでしたでしょうか。
今回はどちらかというと、ヨーロッパ系の容姿に近い中国少数民族をご紹介しましたが、広大な国土を持つ中国には、ヨーロッパ系以外にも東南アジア系の民族もいます。
東南アジア系って、変わった風習を持つ民族もいるんですよね。
ちょっと変わった民族もいるよ!
中国の少数民族シリーズについては、また続編をお届けしたいと考えてますので、次回を乞うご期待くださいね!