先日、Yahooニュースを見て気になる話題を発見したわたし。
参考:米、マリフアナ合法化法案を可決 下院で史上初、中央政界にも機運(共同通信) – Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/77dcb72c347eb07fc41ce38258dd2899174283fb
最近、大麻について関連する何冊か読んでいました。
なので、この大麻に関係する話題って非常に気になるんですよね。
間違った認識をされていることも多い大麻
今回はその大麻について取り上げてみたいと思います。
オランダは大麻合法の国ではない
まず最初にこれだけは最低鍛えておきたいなと思っています。
オランダは大麻は合法ではありません
実は先日、Yahoo!のコメントを見ていた際、専門家の方がこういうコメントをされているのを見つけました。
参考:今井佐緒里さんのページ – Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/profile/author/saorii/comments/posts/16071677079932.223e.19933/
合法化といっても、色々ある。
欧州ではシェンゲン協定を結んでいる国は、まるで国内を移動するように自由に人と物が移動できるが、それでも対応は分かれている。
オランダのように合法の国、スペイン・ポルトガル・イタリア・ベルギー等のように犯罪ではない国、ドイツ等のように違法だが罰則が適用されないことがある国、フランスのように完全に違法な国などだ。
EU研究家の肩書を持たれている専門家の方がこういう誤ったコメントするのはどうかなと思うんだけど、オランダでは大麻は合法ではありません。
えっ!?オランダって確かマリファナ吸えるんでは?
確かに、その通りオランダのコーヒーショップに行けば日本人でもマリファナを楽しむことが出来るようです。
ただ、複雑な事情をかかえているオランダという国。
国自体は大麻は違法だけど、住民の半数以上が大麻を愛用しており、黙認せざる得ない状況になってるということから、現在は非犯罪化されている国なのです。
つまり、オランダでは大麻は違法だけど逮捕もされないし、取締もしないということ
違法なのか?合法なのか?どっちなの??
日本人の我々からすると何だかもモヤモヤする国
という事情のお国のため、みなさんが“オランダ=大麻が合法化の国”だと思われてるのかもしれませんね。
大麻には3つの種類がある
一概に大麻言っても、我々がすぐに思い浮かぶ違法ドラッグもあれば、産業製品もある大麻。
大きく分けて3つに分類される大麻についてそれぞれ簡単に紹介してみます。
医療用大麻
多くの国で認められつつあるのはこの医療用大麻
特にてんかんの治療には大きな効果があると言われており、北米、南米そしてヨーロッパの一部の国で合法になりつつあるようです。
嗜好用大麻
私達が”大麻”と聞いて最初に思い浮かぶのがこの嗜好用の大麻
「マリファナ」と呼ばれる違法ドラッグの一種。
嗜好用大麻を合法としている国はごくわずか。
カナダやウルグアイ、スイスといった一部の地域では嗜好用大麻も合法ですが、大半の国では嗜好用大麻は違法です。
産業用大麻
大麻草を衣類や紙製品として生産するのが産業用大麻
抗菌作用や消臭能力があると言われている麻製品。
例えば中国の人民解放軍では靴下に大麻草が使われており、大麻草の繊維が入ることによって水虫を防いだり、消臭の効果があるんだとか。
また日本では大相撲の横綱が締める綱にも大麻草が使われてるそうです。
大麻草の茎や種子から採れるCBDと言われる成分は美容に良いようで、一部の国では化粧品として人気だそうです。
実はあの国は大麻は非合法
冒頭でオランダは大麻は違法だということをご紹介しました。
実は、オランダのように嗜好用大麻を使っているけど、実は国としては違法な国があります。
それはアメリカ合衆国
アメリカは、連邦政府自体は違法になってますが、各州ごと法律があり、州によっては医療用のみ合法や、医療用も嗜好用の大麻も合法となっている州があるんです。
例えば有名なところでいくと、コロラド州やカリフォルニア州といった州は医療用も嗜好用の大麻が合法なんです。
ただアメリカ合衆国自体は違法と、オランダ同様になんだかよく分からないことになってますよね。
変わりつつある合法化の動き
国によって対応がまちまちな大麻。
そんな大麻に対する考えが現在、国連で変わろうとしています。
国連麻薬委員会は2020年12月2日、大麻と大麻樹脂を最も危険な麻薬に分類していたリストから外すことを承認した。これにより、大麻の医療的価値を認めることになる。
国連麻薬委員会が承認したことで、大麻と大麻樹脂はこの分類から外され、医療的価値も認められる。ただし依然として「スケジュール1」の分類に基づく規制対象となる。
国連の規制を参考にしている国では医療用大麻の合法化に向けた動きが加速する可能性もある。
今回の国連の決議を受けて、早速 アメリカでは合法化に向けて動き出しているんだとか。
参考:米でマリファナ合法化法案を可決 下院で史上初 – ライブドアニュース
https://news.livedoor.com/article/detail/19330945/
アメリカ合衆国が直ぐに合法になることは無さそうですが、国連の決議を受けて大麻に対する見方が世界中で変わりそうな気がしますね。
個人的に思うこと
大麻に関してわたしが思うこと
あくまでも個人的な意見ではありますが、医療用大麻に関しては一部解禁してもいいんじゃないかなと思う反面、嗜好用大麻に関しては今まで通り禁止にすべきではないかと思っています。
確かに一部の国では嗜好品大麻も合法化となってはいます。
ただ合法化の国では嗜好品大麻を解禁することによる税収アップや、蔓延し過ぎて規制出来ないので仕方く非犯罪化したりと、どちらかというとネガティブな要因が目的で合法・非犯罪化になっているケースも多いかと思います。
日本でも一部の若者の間で大麻が蔓延しているという報道はありますが、今のコロナの状況を見てわかる通り、日本を含めた東アジアの国々は北米やヨーロッパの国々と比較すると、国や政府に対して従順な民族なのかなという風に思います。
ダメと言われたらちゃんと守る国民性
まだまだ人体に与える影響が分かっていない中で解禁するのではなく、ある程度が分かった段階で大麻について改めて判断するので良いのではないかと個人的には思います。
さいごに
ということで、今回は大麻は正解的に非合法の国が多いんですよというお話と、個人的に思う大麻合法化についてお話ししてみました。
いかがでしたでしょうか。
今回偉そうに色々と解説してみたんですが、実は情報の元ネタは高城剛さんの「大麻ビジネス最前線」という本からかなり情報を得ております。
非常に分かりやすく大麻についてフラットな視点で書かれた本。
とても勉強になるので、大麻について一度勉強してみたいなという方はぜひ読んでみてはいかがでしょうか。
もちろん日本では大麻は嗜好品も医療用も産業用も全て違法ですので、絶対に手を出しちゃダメですよ!