留置所、拘置所、刑務所
この3つの場所を聞いて「行ってみたい」という人は少ないはず。
お世話になりたくない場所だよ!
そんな留置所、拘置所、刑務所ですが、みなさんこの3つの違いわかりますか?
本日は、留置所・拘置所・刑務所の違いについてお話しします。
本日の参考本
本日のお話は、先日読んだ 牧村那須さん、山田哲久さん著書の『「宇宙戦艦ヤマト」をつくった男西崎義展の狂気』という本から参考にさせていただきました。
宇宙戦艦ヤマトのプロデューサーで、生みの親でもある西崎義展さん。
独立系のプロデューサーとして宇宙戦艦ヤマトシリーズで数々のヒットを生み出した方ですが、破天荒な人としても有名だったようで、数々のお騒がせを起こし、刑務所暮らしをしたことあるんだとか。
そんな破天荒な人生の半生を描いたこの本。
宇宙戦艦ヤマトファンはもちろんのことを、宇宙戦艦ヤマトに興味無い人でも破天荒な人物の半生を知ることが出来るので、興味ある方は是非読んでみてください。
犯罪を犯すとお世話になる場所
このブログを読んでいる人の中ではお世話になった人は数少ないかと思いますが、犯罪を犯すとお世話になる場所があります。
それは 留置所・拘置所・刑務所。
この3つの場所、知っているようで意外と知らない人も多いのではないでしょうか。
留置所・拘置所・刑務所ってそれぞれ役割が違うんです。
この3つを以下でご紹介します。
留置所とは
まずは、留置所をご紹介します。
留置所とは、逮捕した被疑者の逃走や証拠隠滅を防止するために身柄を拘束し、取り調べ・捜査をするための施設のこと。
逮捕されると警察署の取調べが行われます。
その取り調べ行うための収容施設が留置所なんです。
ドラマなどでよく「豚箱」って言いますよね。
その豚箱がこの留置所のことを言うようです。
ちなみにこの留置所は全国にある警察署の中にあり、その数は約1300ヶ所以上
全国1300以上と聞くとかなり沢山ありますね。
拘置所とは
そしてお次に紹介するのは、拘置所。
拘置所とは、裁判の判決が確定してない未決拘禁者(みけつこうきんしゃ)を収容する施設。
先ほどの留置所で取調べが行われた後、裁判が行われ、そして判決がおります。
「被告を懲役○年に処する」
裁判がはじまり判決が降りるまでに日時を要するんですが、この期間に滞在する場所が拘置所ということですね。
ちなみに拘置所は全国に8か所しかありません。
(支所を含めると全国に100ヶ所以上あります)
また死刑が確定した死刑囚も収容されるのはこの拘置所。
刑務所じゃないんだね
拘置所に死刑囚がいると聞くと、拘置所って怖い場所と感じるのは私だけでしょうかね?
刑務所とは
最後にご紹介するのは、刑務所。
刑務所とは、懲役・禁錮の実刑判決を受けた受刑者を収容する施設。
「被告を懲役○年に処する」
裁判所で実刑判決を受けると行く場所が刑務所。
刑務所については知っている方も多いのではないでしょうか。
行ったことはないけど大体分かる!
刑務所は全国に69ヶ所あり、内訳は以下。
- 刑務所…53ヶ所
- 医療刑務所…4ヶ所
- 少年刑務所…7ヶ所
- 女子刑務所…5ヶ所
ちなみに医療刑務所というのは「心身体症状の疾患、又は障害を有するため 医療を主として行う 刑事施設等に収容する必要があると認められる者が収容される場所。
車椅子生活をしていた西崎義展さんはこの医療刑務所に収監されていたそうです。
刑の重さによって刑務所は決まる
ちなみに全国にある刑務所ですが、刑罰の重さや前科などによって収監される刑務所が違ってきます。
参考:刑事施設一覧 -法務省-
https://www.moj.go.jp/content/000113607.pdf
以前読んだ「元刑務官が明かす刑務所のすべて」という本の中で、無期懲役刑など、最も思い処遇はLB級といわれる刑務所に収監されると紹介されてました。
関東甲信越管轄だと、LB級は府中刑務所と横浜刑務所にあるようです。
できればお世話になりたくない
ということで留置所・拘置所・刑務所の3ヶ所をご紹介しました。
真っ当に生きていれば、お世話になることが無い留置所・拘置所・刑務所ですが、万が一お世話になるっていう事も無きにしもありません。
あぁ…お世話になる日が来てしまった…
無いとは思いますが、もしもの時を想定して、今回のお話を頭の片隅にでも置いといていただければと思います。
さいごに
ということで、本日は 留置所・拘置所・刑務所 3ヶ所についてそれぞれご紹介しました。
今回のお話 いかがでしたでしょうか。
実はわたし、獄中日記の本が好きで過去に獄中体験記の本を何冊も読んできました。
そんな中で面白かった1冊がこちら。
作家の本間龍さん著書の「名もなき受刑者たちへ『黒羽刑務所 第16工場』体験記」
とある事件をやらかしてしまい、栃木県の黒羽刑務所(現在は閉鎖)で1年間服役生活を過ごした著者の実話。
様々な人種の方々がいる刑務所内で起きたハプニングや、高齢受刑者の厳しい状況など、笑いあり そして考えさせられることありと充実した内容になってます。
興味ある方は是非、こちらも読んでみて下さいね。