国の中心である首都。
1つの国に首都は1つというのが定説ですよね。
しかし世界には首都が3つもある国があるんです。
本日は、1国の中に3つも首都がある国をご紹介します。
今回のお話の参考本
本日のお話は、先日読んだ、高嶋哲夫さん著書「首都岡山: 新しい日本の形」から参考にさせて頂きました。
度々話題に出る日本の首都移転。
過密都市東京から首都移転しようという議論。
度々出るものの議論は進まず立ち消えし、また議論が起きて立ち消えする。
そんな繰り返しが続いている首都移転の議論に、新たな提案をする著者の岡山県への首都移転。
今までの出てきた首都移転候補地とは全く違った場所の提案。
興味ある方は是非読んでみてくださいね。
首都が3つもある国 南アフリカ
では、早速本題に入ります。
首都というと、通常 1つの国の中に1箇所が一般的ですよね。
日本であれば東京、アメリカであればワシントンDC、イギリスであればロンドン、フランスであればパリなどなど。
誰もが首都といえば、1国1都市というイメージを持ってるかと思います。
首都は1つの国に1つでしょう！
そんな1国1首都の定説を覆す国があるんです。
それは南アフリカ共和国。
アフリカ大陸の最南端に位置する南アフリカ共和国。
実はこの国、1つの国の中に3つも首都があるんですよ。
なぜ3つも首都があるのか？
3つの首都はどんな機能を有しているのか？
次のチャプターで解説します。
南アフリカ共和国とは
3つの首都を持つ南アフリカ共和国。
どんな国なのか？
簡単に解説します。
南アフリカ共和国とは、アフリカ大陸の最南端にあるアフリカトップクラスの経済大国。
参考：南アフリカ共和国 – Wikipedia
南アフリカ共和国
南アフリカは、金やダイヤモンドの産地としても有名。
また、2010年にサッカーワールドカップが開催されたことを記憶してる人も多いのではないでしょうか。
かつては、後から入植してきた白人たちが先住民たちを差別する人種隔離政策（アパルトヘイト）が行われていた南アフリカ。
1994年に民主活動家のネルソン・マンデラさんが大統領に就任し、アパルトヘイトが撤廃。
民主的な国になったのですが、アパルトヘイト撤廃によって格差が広がり、現在 犯罪の増加などで治安の悪化が危惧されているんだとか。
南アフリカで行われていたアパルトヘイトや、民主活動家ネルソン・マンデラさんについては、こちらのYouTubeで分かりやすく解説されてます。
興味ある方はこちらも是非、チェックしてみて下さいね。
3つに別れた各機能
それでは 話は変わり、お次に首都についてお話したいと思います。
一般的に首都とは、司法・立法・行政この3つの機能を持っている場所と定義されてます。
参考：首都の定義
https://www.seisakukikaku.metro.tokyo.lg.jp/chosa/syuto/3_katudou/4_teigi/a111104a.htm
司法とは 裁判を司る場所、立法とは法律を決める場所、そして行政とは国を運営する場所。
そんな司法・立法・行政この3つの機能が、南アフリカではそれぞれ別の都市に別れているんです。
つまり首都が3つあるということなんですね。
- 立法上の首都：ケープタウン
- 行政上の首都：プレトリア
- 司法上の首都：ブルームフォンテイン
日本で例えるなら、司法が大阪にあり、立法が名古屋にあり、そして行政が東京にあるという感じでしょうか。
南アフリカのように首都機能が3つの都市に別れているのが良いのか？それとも都合が悪いのか？
わたしにはよくわかりません。
ただ、現在の東京のように一極集中にしていると、首都直下型地震や他国からの攻撃など、もしものことが起きるた時のことを考えると、分散しているのもアリかなと個人的には思いますね。
首都機能は3つに別れた理由
司法・立法・行政と、3つの機能が各都市に分かれる南アフリカ共和国。
ではなぜ 首都機能が3つに分かれているのでしょうか？
色々調べてみたのですが、これという正解は残念ながら見つけることができませんでした。
うーん、何故だか分からなかった…
しかし、様々な情報を見ているとこんな情報がありました。
長年人種隔離政策（アパルトヘイト）が行われていた南アフリカは、白人たちと、先住民たちとの争いを避けるために、首都機能を3つに分けた。
不正や汚職をを防止するために司法立法行政をそれぞれの都市に分けた。
もしかするとこういった要素が複合的に絡み合って首都を3つに分けることになったのかもしれないですね。
首都を1つに絞れと言われたら…
3つの首都を持つ南アフリカ共和国。
ここまで読んで、こんなこと気になってる人いませんか？
テスト問題で「南アフリカの首都は？」と問題が出たらどうなるの？
テスト問題出たら3つの都市を書くの？
厳密には3つの都市を書くのが正解だと思いますが、一般的にはプレトリアが南アフリカ共和国の首都と言われています。
行政機関を持つ首都のプレトリア。
参考：プレトリア – Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%97%E3%83%AC%E3%83%88%E3%83%AA%E3%82%A2
大統領官邸などがあるため、各国の大使館も大半がプレトリアにあるそうです。
そういったこともあり、1つ首都を挙げろと言われたら南アフリカ共和国の首都はプレトリアだそうです。
ケープタウンやブルームフォンテインと書いても間違いではないですが、正確に書くのであればプレトリア、ケープタウン、ブルームフォンテインと書きましょうね。
さいごに
ということで、本日は 1国の中に3つも首都がある国をご紹介しました。
本日のお話 いかがでしたでしょうか。
冒頭でご紹介した「首都岡山: 新しい日本の形」という本。
岡山県に住んでいるわたし個人の意見としては…
岡山県に首都は･･･無いかな（苦笑）
ただし 本文中でも書きましたが、今の東京一極集中の状況は、東京で万が一のことが起きた際、日本全体が機能不全になることも考えられます。
また、想定されている首都直下型地震や南海トラフなどを考えると、東京以外の場所に移転するということを議論をするのは良いことなのでは？と個人的には思っています。
首都移転するか・しないかの議論した方が良いのでは？
遠く離れた国 南アフリカですが、日本の首都のあり方について学べる部分もあるのではないでしょうか。
