意外と知らないよさこい(YOSAKOI)の歴史

雑談

全国各地で行われる「よさこい」

そんなよさこい祭りイベントですが、よさこいの起源は知られていません。

よさこいっていつ・どこではじまったの?

意外と知らないよさこいの歴史。
本日は、意外と知らないよさこいの歴史についてご紹介します。

 

本日の参考本

本日のよさこいについてのお話。
先日読んだ、川竹 大輔さん著書の「よさこいは、なぜ全国に広がったのか-日本最大の交流する祭り-」という本から参考にさせていただきました。

高知県出身の著者の川竹さん。
学生時代には北海道で開催されるYOSAKOIソーラン祭りの創設の学生メンバーとして参加していたんだとか。

参考:YOSAKOIソーラン祭り 公式ホームページ
https://www.yosakoi-soran.jp/

その後 社会人になり三重県津市の市議会議員を勤めていた時にも よさこいを招致。
そんな生粋の「よさこい大好き人間」の著者が、よさこいの歴史を綴るこの本。

わたしも高知で生まれ育ったこともあり、興味深く読ませてもらいました。

よさこいに興味ある方はもちろんのこと、日本の祭りに興味がある方も是非 チェックしてみて下さいね。

 

よさこいとは

祭りの代名詞といっても過言ではない「よさこい」

「よさこいは、なぜ全国に広がったのか-日本最大の交流する祭り-」では、徳島県と沖縄県を除く全国233ヶ所でよさこい系イベントが開催されていると書かれているぐらい 今ではメジャーなイベントとなったよさこい。

では、よさこいとは どういうものかご存知でしょうか?

 

よさこいとは、高知県高知市で毎年8月に開催される「よさこい祭り」の形式を取り入れた祭り。

参考:南国土佐・高知「よさこい祭り」公式Webサイト
http://www.cciweb.or.jp/kochi/yosakoiweb/

高知県の方言 土佐弁で「 今晩 おいでなさい、来てください」という意味の「夜さ来い」から来ているんだとか。

参考:郷土の音楽:高知県 – 教育芸術社
https://www.kyogei.co.jp/shirabe/kyoudo/text37.html

 

そんな高知発祥のよさこい祭りですが、今では北海道のYOSAKOIソーラン祭りや、愛知県のにっぽんど真ん中祭りなども、本家高知のよさこい祭りを超えるビッグイベントも登場していますね。

参考:公益財団法人にっぽんど真ん中祭り文化財団 – 真夏の名古屋・最大の祭典 –
https://www.domatsuri.com/index.html
 
 
 
 
 
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意外と歴史が浅いよさこい

歴史や伝統のイメージが付いてくるお祭り。
お祭りの中には平安時代や戦国時代から何百年も伝わるお祭りなんかもありますよね。

 

そんな歴史と伝統が付きもののお祭りですが、実は よさこいは意外と歴史が浅いんです。

 

よさこいの歴史がはじまったのは、今から約70年ほど前の昭和29年8月。
当時 戦後間もない復興途中の高知で、街に活気をもたらすための新しい祭を作ることになった際に、元々 高知にあったよさこい節を活用して祭りをすることになったのが起源なんだとか。

ちなみに よさこい節とは、江戸時代頃からある高知の民謡。

よさこい節(土佐節)

「土佐のぉ〜高知ぃ〜の はりまや橋でぇ〜♫」

高知県民であれば、誰もがこの民謡歌えますよね。

高知を離れて25年以上経つけど今でも歌えるよ!

この民謡を元にはじまったのが、よさこい祭りなんです。

 

進化するYOSAKOI

70年ほどの前の高知ではじまったよさこい祭り。
よさこい祭りがはじまった当初は、今のような派手さはなく、とても地味な祭りでした。

今見ると、昔ながらの盆踊りのようで、今のよさこいとは似ても似つかない祭りだったんですね。

そんな地味なよさこい祭りが、徐々に進化しはじめたのが1980年代のこと。

よさこい鳴子踊りの生みの親である武政英策さんという作曲家の方が、自身の持つ著作権をオープンにし、自由なアレンジを認めたことがきっかけで、今のような自由なよさこいが発展したんだとか。

郷土芸能は民衆の心の躍動である。
誰の誰で映画作ったかわからないものが忘れられたり、間違ったりしながら次第に角が取れてシンプル化していくべきものである。
要するに民衆の心に受け入れられるかが問題で、よさこい鳴子踊りにしても時代や人によって変わってきたし、これからどんなに変わっていっても構わないと思っている。

参考:武政英策(たけまさ えいさく) | よさこい文化協会
https://yosakoi-bunka.com/story_of_the_beginning/story02/

こういう懐の深い人からいたから、今のよさこいの発展があるんでしょうね。

 

ちなみによさこいで使われる鳴子。

高知のよさこい祭りは、鳴子を持って踊れば 踊りのスタイルや音楽は何でもOKなんだとか。
*他地域のよさこい(YOSAKOI)は、鳴子がなくてもOKのところもあるようです。

各地域で独自に進化するよさこい
今後さらにYOSAKOIは発展していきそうですね。

 

今や世界に広まるYOSAKOI

冒頭でも紹介した通り、今では全国230ヶ所以上でよさこい系のイベントが開催されています。

よさこい系イベントが無いのは徳島県と沖縄県の2県だけらしいよ

よさこいは今、日本だけではなく世界中にも広まっているそうなんです。

2003年から地球の反対側にあるブラジルで開かれている ブラジルYOSAKOIソーラン祭り。
そして高知出身の大使が広げて、リズム感のある踊りで注目されているアフリカ ガーナのYOSAKOIソーラン祭り。

関係者の交流で本格化した 台湾。
高知市と姉妹都市交流のあるスラバヤ市で踊られているインドネシア。
2桁のチーム数があるといわれているベトナム。
よさこいを通じた日本文化理解を進めるヨーロッパのよさこい 団体。

2019年の高知県の調べでは、世界29の国や地域でよさこいが踊られている。

引用:川竹大輔 著書「よさこいは、なぜ全国に広がったのか-日本最大の交流する祭り-」より

YouTubeにアップされている世界各国のよさこい(YOSAKOI)を見ていると、どの国の音楽ともマッチしそうですね。

もしかすると、これから全世界的でよさこいが爆発的に人気になるかも!?

 

さいごに

ということで、本日は 意外と知らないよさこいの歴史をご紹介しました。
本日のお話 いかがでしたでしょうか。

 

高知で行われる元祖「よさこい祭り」は開催日は毎年8月10日、11日と決まっています。

以前は曜日によって平日になることがあり、なかなか観戦に行けなかったよさこい祭り。
現在は8月10日が山の日と祝日になったので、比較的行きやすくなったのではないでしょうか。

コロナ禍も徐々に収束しつつある今、来年の夏休みには、高知のよさこい祭りを楽しみに行ってみませんか?

 

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