千葉県知事選:意外と知らない供託金の没収について

雑談

日本各地で行われる選挙

国会議員を選ぶ選挙もあれば、都道府県知事を選ぶ選挙や市町村長を選ぶ選挙。

色んな選挙がありますが、中にはこんな候補者もいますよね。

泡沫候補

泡沫候補言われる方の大半は、選挙が終わった後に供託金が没収されてます。

本日は泡沫候補が没収されるこの供託金についてお話してみたいと思います。

 

色んな候補者が立候補した千葉県知事選

直近で大きな選挙といえば、昨日 投票が行われた千葉県知事選

元タレントであるの森田健作知事の任期満了に伴う選挙として、注目を集めていた選挙ですね。

参考:立候補者一覧 -千葉県選挙管理委員会-
https://www.2021-chibaken-senkan.jp/candidate/

8名もの候補者がいた千葉県知事選。
なかには“泡沫候補”と言われてる方もいましたね。

こんな独特な政見放送を繰り広げていた候補者もいました。

日本国民であれば条件さえ満たせば誰でも選挙に立候補することが出来る被選挙権。

こういった方々の出馬の良し悪しについてはここでは語りませんが、泡沫候補の方々の大半が没収されるのが供託金

 

供託金とは

では、供託金とはどういうものなのか?
簡単にご紹介します。

供託金とは、当選を争う意思のない人が売名などの理由で無責任に立候補することを防ぐためのもの。

ある一定の得票数がないと供託金は没収されます。

ちなみに、供託金の金額は選挙の種類によって違っており、以下のようになってます。

国会議員や都道府県知事を選ぶ選挙は供託金が300万円とかなり高くなってますね。

つまり、今回の千葉県知事選では泡沫候補は300万円の供託金を没収されるというわけですね。

300万というとちょっとした若手社会人の1年間の手取りお給料と同じぐらいの額!
これ全て没収は痛いね。

ちなみに、町村議会議員の選挙には供託金は無いそうです。

 

どうなれば供託金が没収されるの?

では、どうなれば供託金は没収されるのか?

それは、選挙の種類によって違いますが、一般的には有効投票数の1/10、もしくは有効投票数の1/8といったものが多いようです。

この有効投票数の1/10、もしくは有効投票数の1/8を没収点と呼ぶようで、没収点を下回った(得票を取れなかった)場合には供託金が没収されるということですね。

ちなみに前回(2017年)に行われた千葉県知事選では、有効投票数が1,590,089票。
なので、没収点は以下

1,590,089票 ÷ 10 = 159,008票

参考:平成29年3月26日執行千葉県知事選挙/千葉県
https://www.pref.chiba.lg.jp/senkan/kakokekka/h29-0326.html

前回の選挙だと、角谷候補と竹浪候補が供託金の300万円を没収されたということになりますね。

意外と没収点って高いんですね・・・

 

供託金はどこに行くの?

で、気になるのが供託金の行方

公職選挙法第93条にはこう書かれています。

供託物は、衆議院(小選挙区選出)議員又は参議院(選挙区選出)議員の選挙にあつては国庫に、地方公共団体の議会の議員又は長の選挙にあつては当該地方公共団体に帰属する。

つまり、国会議員選挙の場合には国に、そして都道府県の選挙は都道府県、市町村の選挙については市町村に供託金は行っちゃうみたいですね。

ということで、今回の千葉県知事選挙での供託金は、千葉県庁の金庫にあるってことなんでしょうかね。

ちなみに没収された供託金の使いみちは不明ですが、きっと千葉県民のために有効に活用されるんでしょうね。

そう考えると泡沫候補も少しは貢献していると考えるべきなんでしょうかね?

 

さいごに

ということで、今回は泡沫候補が没収される供託金についてご紹介してみました。

今回のお話 いかがでしたでしょうか。

このブログ記事を書いているのは3月21日(日)の正午
なので、千葉県知事選の結果判明前ですが、今回の知事選で供託金を没収される候補者が多数出るんでしょうね。

有効投票数の1/10の票を獲得出来なければ300万円の供託金を没収される今回の千葉県知事選。

知事選が終わった後も、別の意味で知事選が楽しめるかもしれませんね。

タイトルとURLをコピーしました