女子テニス界のトッププレイヤーである大坂なおみさん
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少し前にうつ病であることを告白されました。
この大坂選手の告白で、一気に注目された「うつ病」
うつ病について詳しく知っている方は少ないのではないでしょうか?
今回は、意外と知られていないうつ病の恐ろしさについて解説してみたいと思います。
うつ病とは
5月に行われたテニス全仏オープンを突如棄権した大坂なおみ選手。
さらに、3年近くうつ病に悩まされていることを告白。
この告白は世界的に話題になりました。
参考:大坂なおみうつ病告白 全仏OP棄権表明「邪魔になることだけは」 – テニス : 日刊スポーツ
https://www.nikkansports.com/sports/news/202106010000023.html
そんなうつ病って、みなさんどんな病気かご存知でしょうか?
うつ病とは、一日中気分が落ち込んでいる、何をしても楽しめないといった精神症状とともに、眠れない、食欲がない、疲れやすいなどの身体症状が現れ、日常生活に大きな支障が生じる病気。
参考:うつ病|こころの病気を知る|メンタルヘルス|厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/kokoro/know/disease_depressive.html
心の病ともいわれるうつ病。
外見では病気とは分からないので、「メンタルが弱いだけ」や「仮病」などと言われてしまうんでしょうね。

あの人 うつ病って言ってるけど元気じゃん!ホントにうつ病なの??
外見で判断出来ないのがうつ病なんです。
うつ病と適応障害の違い
うつ病と似た心の病として適応障害があります。
適応障害とは、日常生活の中で、何かのストレスが原因となって心身のバランスが崩れて社会生活に支障が生じたもの。原因が明確でそれに対して過剰な反応が起こった状態。
参考:適応障害 | e-ヘルスネット(厚生労働省)
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/heart/yk-041.html
症状だけ見ているとうつ病と適応障害は似てますが、実は似て非なる全く別の病気。
適応障害はストレスの原因が改善すれば症状が改善するのに対して、うつ病はストレスの原因がなくなっても症状は改善しないんです。
以前、読んだ「心を壊さない生き方 超ストレス社会を生き抜くメンタルの教科書」という本では、適応障害とうつ病の関係を「風邪」と「肺炎」に例えてました。
風邪は薬を使わなくても栄養を取ったり、安静にすることによって、そのうち良くなるが、細菌性の肺炎の場合には抗生物質を飲まないと良くならない。
治療薬がある・無いとという点で、適応障害とうつ病の関係と似ている。
一度発症してしまうと、そう簡単には治らない病。
それがうつ病なんです。
現代人の5人に1人が発症する心の病
一度発症すると簡単には治らないうつ病。
日本人はうつ病を含めた心の病に5人に1人が一生のうちに1度は患うんだとか。
参考:1.「5人に1人」|第4回「精神保健・精神疾患を学ぶ」|なぜ、なに、どうして? 学校保健|特集|学校保健ポータルサイト
https://www.gakkohoken.jp/special/archives/219

5人に1人は患うって確率高っ!!
確かに精神的な病を患う人が5人に1人と聞くとそんなにいるの?と思うかもしれませんが、心の病を患ってる身近な人がいる方も多いのではないでしょうか?
友達が少ないわたしでも、家族・友人・職場の同僚など身近なところで数人いることを思えば、5人に1人の割合ってまんざらオーバーな確率でもなさそうですね。
うつ病にならないために
一度発症するとそう簡単には治らないうつ病。
うつ病にならないために、どう予防すればよいのでしょうか?
予防方法を以下に3つご紹介します。
運動をする
まず最初 1つ目の予防方法、それは運動をすること。
過去の研究では、日常的に運動をしている人は、運動をしていない人よりも精神状態が良い割合が40%高い結果が出ているんだとか。
特にオススメなのが、ウォーキングやジョギング
1回50分程度のウォーキングやジョギングを1週間に3回程度行うと、うつになる可能性が50%も低下したんだとか。
わたしも毎日ジョギングをしてますが、ジョギングは嫌なことやストレスを吹き飛ばし、幸せな気持ちにさせてくれる不思議な力を持ってます。
(いわゆるセロトニンですね)
ストレスを感じたらウォーキングやジョギングで発散することをオススメします。
規則正しい生活をする
次に2つ目の予防法、それは規則正しい生活を送ること。
うつ病を発症する方に多い特徴として、不規則な生活をしている方が多いようです。
朝早く起き、そして朝・昼・晩の3食をしっかりと食べ、そして7時間から8時間を目安にぐっすり眠る。
これだけでうつ病になるリスクを大きく回避できるんだとか。
オススメは朝日を浴びること
また規則正しい生活と合わせて行って欲しいのが、朝日を浴びること。
朝日を体に浴びると、体内でビタミンDが作られます。
このビタミンD、過去の研究結果では体内のビタミンD濃度が高いとうつ病になりにくいとの研究結果が出ているんだとか。
1日15分から30分程度 朝日を浴びるだけで作られるビタミンD。
早起きしたら、まず最初に朝日を浴びるようにしましょうね。
悩んだら吐き出す
最後 3つめの予防方法、それは悩みは溜め込まず吐き出すこと。
どんなに運動しても、どんなに規則正しい生活をしても、日常生活の中でストレスは溜まりますし、悩みも起きます。
そんな時は悩みは溜め込まず、常に吐き出すようにしましょう。
「吐く」といっても本当に吐くわけじゃないですよ(笑)
家族や友人、会社の同僚に、今感じているストレスや悩みを聞いてもらうのも良い。
もし友達がいない場合には、TwitterやFacebookなどに、悩みを書くのも良いかもしれませんね。
そして、それも嫌な場合には、ノートに悩みを書き出してみるのでも良いと思います。
頭の中から悩みやストレスを吐き出すと、不思議とスッキリします。
悩んだら 先ずは吐き出す
是非、みなさんも実践してみてくださいね。
さいごに
ということで、今回は意外と知られていないうつ病の恐ろしさについてご紹介しました。
今回のお話 いかがでしたでしょうか。
冒頭にご紹介した、大坂なおみさんのうつ病の告白。
うつ病という外見では分からない病のせいか?一部では彼女の言動について批判的な意見も散見されます。
みなさん、色んな意見を持っているかと思いますが、今週からはじまる東京オリンピックに出場するみたいですし、応援してあげようではないでしょうか。
同じ日本人として、そしてうつ病と戦う彼女を温かい目で見守ってあげましょうね。