7月後半といえば土用の丑の日
ウナギが食べたい!
そう思い、ウナギ専門店を調べてみたんですが…
メッチャ高いじゃないですか!
これは とてもじゃないけど食べれないな…
今回は、調べてビックリ!ウナギの価格についてお話しします。
7月後半といえば土用の丑の日
梅雨も明けた7月後半。
夏真っ盛りといった毎日が続いてますね。
まだまだ暑さに順応出来ていないわたし達の体。
こんな暑い日々を乗り切るべく食べたくなるのがウナギですね。
7月後半といえば、“土用の丑の日”
みなさん、土用の丑の日のはじまりはいつかご存知ですか?
土用の丑の日っていつからはじまったの?
土用の丑の日のはじまりは諸説ありますが、一般的には江戸時代中期に平賀源内が広めたと言われています。
江戸時代中期の蘭学者 平賀源内が、夏場に売上が落ちて困っていた知人のウナギ屋に一役買おうと、土用の丑の日にはじめたキャンペーンがヒットしたんだとか。
実際に、ウナギはビタミンAやビタミンB、ビタミンD、ビタミンEなどの栄養素がたっぷり含まれており、夏バテ解消には最高の食材。
もしかしたら、このことを平賀源内は知っていたのでしょうかね?
調べてビックリ!ウナギの価格
そんなウナギについて、先日 長女からこんなこと聞かれたんです。
ウチは土用の丑の日にウナギは食べないの?
先日、友達に土用の丑の日にウナギを食べる話を聞いたみたいなんです。
ウナギといえば、滅多に食べることができない高級食材。
貧乏家庭の我が家はウナギなんてもう何年も食べてないですし、現在 小学4年生の長女に至っては今まで一度もウナギを食べたことがないかも。
そう考えると、ちょっと奮発してでもウナギを食べさせてあげたいと思うのが親心。
よっし、今年はウナギ食べに行くか!
そう思い、グルメサイトで近所の鰻料理店を調べてみたんですが…
なんだこの金額は!
軽く3000円を超えるじゃないですか。
一食でこの金額なので、家族4人の訪れると…
1万円オーバーは確定!
1万円と言うと我が家の1ヶ月分の食費とほぼ同じ。
これは無理だ…
もっとリーズナブルお店はない?
少々遠くても良いので、広範囲で調べてみたんですが、残念ながらどのお店も3000円以上はするんですよね…
今回はウナギ諦めるか…
残念ながら父親の威厳を発揮することができずに終わっちゃいました…
ウナギがここまで高騰している理由
価格が高いのは知ってはいたんですが、まさかここまで値段が高いとは思わなかったウナギ。
なんでウナギってこんなに高いの?
調べてみると、ウナギの価格の高騰は3つの要因があるみたいなんです。
減少するウナギの漁獲高
まずウナギの価格高騰の要因1つ目は、年々減少するウナギの漁獲高。
第二次世界大戦前までは年間3000トンほどあったウナギの漁獲高ですが、1970年代から急激に減少し2019年には最盛期だった頃の1/1000以下の3.7トンにまで漁獲高が落ちているのです。
参考:国際漁業資源の現況 -水産庁 水産研究・教育機構-
http://kokushi.fra.go.jp/R01/R01_77S_ELJ.pdf
漁獲高が落ちている要因としては乱獲。
特にウナギの稚魚であるシラスウオの乱獲が漁獲高が落ち込む要因になっているんだとか。
環境省の絶滅危惧種にあたるレッドリストにも掲載されているニホンウナギ
参考:<環境省レッドリストカテゴリーの絶滅危惧種>
https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_policy/information/food_loss/case/pdf/case_181029_0006.pdf
近い将来、天然のウナギは絶滅してしまう可能性もあるかもしれないとのこと。
完全養殖が難しいウナギ
またウナギの価格高騰の要因2つ目として、完全養殖が難しいウナギ
現在、わたし達が食べているウナギは天然のウナギと、養殖のウナギがあります。
特にわたし達の食卓に並ぶウナギの大半が養殖のウナギ。
ウナギの稚魚であるシラスウオを捕獲して、ウナギになるまで養殖し、出荷されています。
ここで気になるのが、何故 卵の状態から養殖しないのか?
実はウナギ、卵の状態から養殖するのはとても難しいと言われており、2年前に近畿大学でウナギ人工ふ化成功したばかりなんです。
参考:近畿大学、ウナギ人工ふ化成功 4年後飲食店提供へ: 日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO51701480R01C19A1LKA000/
卵のふ化から立派な大人のウナギにまで成長させる完全養殖
近畿大学が成功させて広まれば価格がもっとお安くなるかもしれませんが、道のりはまだまだ遠そうですね。
謎が多いウナギの生態
そして最後、ウナギの価格高騰の要因3つ目が、謎が多いウナギの生態
日本周辺に生息するニホンウナギは産卵のために太平洋のマリアナ海域の海溝まで移動し、卵を生むんだとか。
日本列島からマリアナ海域といえば約2000kmほど離れた場所。
しかもマリアナ海溝の3000mから4000mの深海で産卵するって何故?
つい数年前に分かったウナギの産卵場所。
参考:謎だらけの 「ウナギ」 の生態。どこで生まれて、どこを泳いで、日本にやって来るのか?(tenki.jpサプリ 2015年08月04日) – 日本気象協会 tenki.jp
https://tenki.jp/suppl/romisan/2015/08/04/5231.html#sub-title-a
ウナギの生態が更に解明されれば、完全養殖につながるヒントが見えてくるのかもしれませんね。
本物のウナギが食べれないので…
ウナギ専門店で食事をするほどの経済的余裕がない我が家。
残念ながら子供達に本物の天然ウナギを食べさせることはできなかったんですが、今回 これで我慢してもらいました。
はい、ウナギを食べた感覚になれる「うな次郎」
参考:うなる美味しさ うな次郎 長持ちパック – 商品情報 | 一正蒲鉾株式会社
https://www.ichimasa.co.jp/products/products_item.asp?id=1208
うなぎの蒲焼をイメージした魚のすり身なので、本物のウナギとは違います(笑)
オリンピックと同じく4年に1度ぐらいしかウナギを食べないわたしとしては、うな次郎で十分ウナギを食べた感覚になれますね。
恐るべし!
フェイクウナギ
ウナギを食べた感覚になれる「うな次郎」
オススメですよ!
さいごに
ということで、今回は調べてびっくりウナギの価格と、高い理由についてご紹介しました。
今回のお話 いかがでしたでしょうか。
年々漁獲高が減るウナギは、庶民が手軽に食べることができない高級食材。
そんなウナギですが、ウナギ生態が解明がされ、完全養殖が成功すると漁獲高が増え価格がもう少し庶民的になるかもしれませんね。
そんな日がやってくることを夢見ながら、ウナギが食べれる日を楽しみにたいと思います。