ドラマでよく見るシーン「余命」の本当の意味ついて

雑談

ドラマでよく聞くこのフレーズ

余命○ヶ月

 

 

この余命の意味ご存知でしょうか?

本日は、ドラマでよく見るシーン「余命」の本当の意味ついてお話します。

 

ドラマでよく見るあのシーン

ドラマなどで よく出てくるこんなシーン。

あなたは余命3ヶ月です

医師が主人公に、余命宣告をするシーンを見たことがある方も多いのではないでしょうか。

 

そして余命宣告のシーンを見るとこう思いますよね。

3ヶ月しか生きれないのね

ちょっと待った!

その認識、実は誤りなんです。

 

余命3ヶ月 = 3ヶ月に死ぬわけではない

あなたの余命3ヶ月です

そう聞くと、あと3ヶ月しか生きなれいと思う方も多いのではないでしょうか。

 

実はこの余命宣告、「あと3ヶ月しか生きられない」ということではないんです。

 

では、どういうことなんでしょうか?

 

先日読んだ、「孤独を克服する、がん治療」という本の中で、余命宣告の余命について こう書かれていました。

余命は後 何年生きれるではなく、生存期間中央値

 

ん?生存期間中央値ってなに?

 

生存期間中央値とはなにか?

次のチャプターでご紹介します。

 

余命はこうやって算出されている

余命は生存期間中央値

前のチャプターで紹介した、生存期間中央値とはどういうものなのか?

 

専門辞書サイト「weblio」では、こう解説されてました。

生存期間中央値とは

診断または治療のいずれかが行われてからの期間で、既知の疾患を有する患者の半数において、生存が認められるないし生存が期待できる期間。

参考:生存期間中央値とは何? Weblio辞書

生存期間中央値

うーん、これだと意味が分かりづらいですね。

 

生存期間中央値をもっと簡単に解説しているサイトがありました。

手術ができない胃がん101人の患者さんがある治療を受けたとします。
この患者さんが実際にこの治療によりどのくらい生きることができたかについて,期間が短い方から長い方まで順にならんだ時,ちょうど真ん中の51人目の方の生きられた期間が中央値になります。

参考:(旧版)胃がん治療ガイドラインの解説
胃がんの治療を理解しようとするすべての方のために
一般用2004年12月改訂 | Mindsガイドラインライブラリ
https://minds.jcqhc.or.jp/n/pub/1/pub0023/G0000099/0035

 

医師が余命宣告するのは、治療が出来ないのが困難と判断した時。

そんな医師からの余命宣告は、あと 何年生きられるか?ではなく、過去の患者さんの事例を元にちょうど真ん中だった人の期間を宣告しているのです。

つまり、余命は平均値ではなく、中央値ということなんですね。

 

全ての医師がこの生存期間中央値を元に余命宣告をしているわけではないようですが、大半の病院では生存期間中央値を採用しているようです。

 

余命はほとんど当たらない

そして、「孤独を克服する、がん治療」という本の中ではこんなことも書かれていました。

「余命宣告の7割は外れる」という論文を発表されている。

 

他のネット記事でも調べてみると、36%しか余命予測が当たらなかったという情報が書かれてますね。

参考:がん診療、余命宣告は当たらない!?ー現場の医師は余命を聞かれたらこう伝える|tayorini by LIFULL介護
https://kaigo.homes.co.jp/tayorini/youtube_clinic/08/

 

ちょうど真ん中の生存期間中央値を基準にしている余命宣告。

余命宣告をされても、あくまでも参考として留めておくのが良いかもしれませんね。

 

さいごに

ということで、今回は ドラマでよく聞く「余命」の本当の意味ついてご紹介しました。

今回のお話 いかがでしたでしょうか。

 

今回 参考にさせて頂いた「孤独を克服する、がん治療」という本。

今や日本人の2人に1人はガンになる。
そして、3人に1人はガンで死ぬと言われている。

などなど、わたし達 日本人は避けて通れない病気であることを改めて知る、とても学び多い本でした。

 

ある日突然やってくるガン。

自分だけでなく、身内がガンを患った時にバイブルにもなるこの本。

 

機会があれば是非読んでみてください。

 

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