日本に約33000人いる地方議員。
地方議員って意外と知られていなんだけど、実は多くの給料をもらっているんです。
そんなに多くの給料必要なのかな?
本日は、 そんなに必要?地方議員のお給料についてお話しします。
今回の参考本
本日のお話は先日読んだ 、相川俊英さん著書の「トンデモ地方議員の問題」という本から一部参考にさせていただきました。
知ってるようで意外と知らない地方議員。
地方議員のお給料(報酬)のお話から、仕事の実情について詳しく書かれているこの本。
とても面白い本でしたので、興味ある方は是非チェックしてみてくださいね。
全国約33,000人もいる議員
このブログを執筆している時点(2022年4月)で全国に1,718ある市町村。
これに47都道府県を合わせると1,750を超えます。
都道府県や市町村といった地方自治体には必ず議員といわれる方々おり、その数なんと約33,000人!
日本の人口を1億2500万人で計算すると、約500人に1人が議員さんということになりますね。
ちなみに国会議員は衆議院・参議院合わせて713人(2022年4月時点)
どれだけ地方議員さんが多いのかよく分かりますね。
地方議員の報酬ランキング
そんな全国に33,000人以上いる地方議員さんですが、結構なお給料をもらっているみたいなんですよね。
議員のお給料は「報酬」と呼ぶらしいよ
お給料(報酬)は各自治体によって違いますが、一部地域では高額な報酬を毎月支払っている自治体もあるんだとか。
2021年時点での地方議員の報酬ランキングをご紹介します。
都道府県別報酬ランキング
まずは47都道府県議員の報酬ベスト3をご紹介します。
都道府県議員の報酬1位は愛知県の97万7000円!
この97万7000円って1ヶ月のお給料(報酬)ですから、1年にすると1000万を軽く超えるんですね!
続いて、都道府県議員の報酬2位は神奈川県の97万円。
1位の愛知県とは7000円という僅かな差で2位ですが、それでも1ヶ月97万円の報酬は凄い!
そして、都道府県議員の報酬3位は京都府の96万円でした。
ここまで読んで、こう思った人いませんか?
東京都とか大阪府とかって上位にランキングしてないの?
日本の首都のある東京都や、西日本の中心地 大阪府が上位にランキングしていないのを不思議に思う方も多いのではないでしょうか?
実は東京都議や大阪府議の報酬は先程ご紹介した愛知県や神奈川県などと比べると安く、東京都は81万円、大阪府に至っては全国で一番低い65万1000円なんだそうです。
愛知県や神奈川県で97万円なんですから100万円超えて当たり前かと思ったんだけど、意外ですね。
市町村別報酬ランキング
続いてご紹介するのは、市町村議員の報酬ランキング。
こちらも驚きの金額ですよ。
市町村議員の報酬 1位に輝いたのは京都市の96万!
京都は府議会議員も市議会議員も高級取りですね。
但し、京都市の条例を見ていると、報酬に関して「月額96万円以内」と微妙に書かれてます。
もしかすると実際に支払われている報酬は96万円ではないかもしれないですね。
お次 市町村議員の報酬 2位に輝いたのは横浜市の95万3000円!
神奈川県議会議員といい、横浜市議会議員といいお給料高いですねぇ
そして市町村議員の報酬 3位は神戸市の93万円でした。
1位の京都市にしろ、2位の横浜市、3位の神戸市の全てに共通していること。
それは全ての都市が政令指定都市ということ。
人口規模が大きくなれば議員さんのお給料も高額になっているようですね。
地方議員の収入は報酬だけではない
毎月のお給料だけでも かなり高額な地方議員。
実はもらえるのは毎月のお給料(報酬)だけではないんです。
例えば、会社員のボーナスにあたる期末手当も議員には支給されますし、政治活動に必要な政務活動費であったり、会社の交通費にあたる費用弁償なども支給されるんです。
ちなみに横浜市の1日あたりの費用弁償(交通費)はこんな感じ。
参考:横浜市市会議員の議員報酬、費用弁償及び期末手当に関する条例
https://cgi.city.yokohama.lg.jp/somu/reiki/reiki_honbun/g202RG00000386.html
横浜に行ったことがないので、この費用が妥当なのか?分かりませんが、議員になると色々ともらえるんですね…
全国で唯一日当の議会
ここまでは、地方議員 = 高額報酬をもらっていると少々煽りながらご紹介しました。
しかし、全ての自治体でこれだけの報酬を貰っているわけではありません。
中には報酬が日当という自治体もあるんです。
仕事をした時だけ支払う日当制。
そんな日当制を日本で唯一取り入れている自治体が福島県にある矢祭町。
参考:トップページ | 矢祭町公式ホームページ
http://www.town.yamatsuri.fukushima.jp/
この矢祭町は 日本で唯一の議員のお給料が日当制なんです。
仕事をした時だけ支払われる日当。
その額は1日3万円。
「トンデモ地方議員の問題」でも書かれていましたが、市町村議員の場合 議会への当院日数は1年間で約70日程度。
仮にその他、30日ほど議員としての仕事をした場合、70日+30日で年間100日となりますよ。
すると年間の議員報酬は3万円 × 100日 = 300万円
1年間のお給料(報酬)が300万円なんだとか!
しかも矢祭町の議員さんは、ボーナスにあたる期末手当もないんだとか。
議員の報酬は生活給ではない。
議会活動への対価であって家族等を養うための報酬ではない。
当時の議長さんのこの考えで、2008年から日当制になった矢祭町。
とても崇高な理念を実施していて立派な反面、ボランティア精神だけではうまくいかない現実もあるんだとか。
参考:カリスマリーダーなき後の崇高な理想と現実 全国で唯一議員報酬を日当制にした矢祭町の「今」 | 相川俊英の地方自治“腰砕け”通信記 | ダイヤモンド・オンライン
https://diamond.jp/articles/-/61510
理想と現実のギャップがこういうところにもあるようです。
さいごに
ということで、本日は そんなに必要?地方議員のお給料についてお話をしてみました。
本日のお話 いかがでしたでしょうか。
参考までに国会議員のお給料(報酬)をお伝えすると、衆議院議員、参議院議員共に国会議員の月額報酬は、129万4000円。
当然ながら、毎月の報酬以外に期末手当や文書交通滞在費などもあるので、一概には言えませんが、 報酬だけ見ると今日ご紹介した一部地域(愛知県や神奈川県、横浜市や京都府など)とあまり変わりませんね。
国会議員の報酬の高額さがしばし指摘されることがありますが、もしかすると一部地域の地方議員をの報酬を指摘するのが正しいのかもしれないですね。