夏の甲子園 中止になっちゃいましたね。
中止の正式決定前から中止ありきの報道がなされてた今回の騒動。
発表前から既に中止が決まっているかの報道って…(*´ω`*)
甲子園中止へ きょう正式決定 – Yahoo!ニュース – https://t.co/wOHeejd8EJ— SuperBEATCLUB (@superbeatclub) May 19, 2020
高校野球好きとしては「まだ正式に決まったわけもないのに・・・」とモヤモヤする部分はありました。
そんなこんなで決まった夏の甲子園の中止
有名校の選手や監督さんが大会中止について色んなコメントをされていました。
その中でも特に印象的だったのが明徳義塾高校の馬淵監督が3年生に向けたメッセージ
少々長い文章だけど、メッセージの一部をご紹介します。
今、日本高野連の発表で中止が決まった。今大会は102回の回数には入れるらしいが、中止。地方大会も中止。県予選はやらない。予選に代わる大会か何かそういうものは各連盟がやると言うことまでは分かっていた。おまえらが目標にしとった大会がないので非常に残念でたまらん、俺も。
ただ、高校野球の目的は人間づくりやから。いつも言ってるように。勝つか負けるか分からん。どっかには負ける。優勝せん限り。日本一になったチームだけが称賛されるというか1チームだけ。4千校近いチームの中で。あとのチームは予選か甲子園に行ってどっかで負けるか、負けて終わるわけだ。目標としとったものがなくなるというのは本当にね、なんとも言えん、一言では残念としか言いようがないけど、それだけでは言葉足らんと思うんやけど、ただ目的は将来につながるための高校野球やから。それだけは忘れんなよ。
忘れんなよ。世の中に出ていろんな苦しいことがあった時に、耐えていける精神力をつけるというのが高校野球なんや。こういう苦しい時ほど人間は試されるんで。甲子園だけがすべてじゃないんやから。人生。甲子園に行けない人間の方が多いんやから。全員が気持ち切り替えてやっていかないと。それでも最後まで同じ仲間とグラウンドでやれたというのが財産やから。
10年・20年経って、あの時自分らの代は予選がなかった、試す場所がなかったということがきっと役に立つ時があるから。これで気持ちを切り替えるのは簡単には難しいかもしれんが、次のステップにみんなが進んでいくようにしよう。
いまぱっと言われてぱっといい言葉が出てこないけど、自分も高校野球やった人間やから、でも俺らは負けて、それで高校野球に区切りをつけたんや。それがない分だけつらいわな。気持ちはよう分かる。親御さんもそういう気持ちだったと思う。そういう関係者のことも考えたら非常につらい。気持ち切り替えてくれとしかいいようがない。まあ頑張ってやれよ、こっからだぞ。こっからが出発点だ。何も終着駅じゃないよ。こっから出発点だ。気持ち切り替えてやっていけよ、ええか
長年高校野球に携わってきた名監督らしい重みのあるメッセージですね。
わたし、仕事のお昼の休憩中にお弁当食べながらこのメッセージ読んでたんだけど、思わず号泣しちゃいましたよ。
親元離れ周囲に民家すら無いような学校で寮生活しながら3年間、甲子園目指して必死に練習してきたのに春・夏共に大会の中止。
突然、目標が無くなっちゃたんだからショックで落ち込む子もいれば、自暴自棄になる子もいるんじゃないでしょうか。
そんな子ども達に向けた馬渕監督のメッセージは超重みあるし、子ども達も少し元気づけられるんじゃないかな。
馬渕監督のメッセージにもあるけど、3年生は10年後・20年後にこの経験がきっと役立つことがあるとわたしも思います。
先日、甲子園が中止になったら明徳義塾高校ってヤバいんじゃない?なんてブログ記事を書きました。
今回の馬渕監督のメッセージを読んで猛省です。
甲子園に出場するのは目的ではなく、野球を通じて精神力や忍耐力といった人間づくりを目的としている馬渕監督率いる明徳義塾高校。
こういう学校であれば全国から子ども達が集まってくるのも理解出来るし、子どもを預ける親御さんも安心出来ますよね。
ということで、前回のブログ記事は撤回!
甲子園の常連校として来年春のセンバツの甲子園を今から楽しみにしたいと思います。