日本と共通点の多い国
それがドイツ
国土面積も近く、同じG7(先進主要国7カ国)同士、そして自動車産業が盛んで、勤勉な性格。
また同じ第二次世界大戦の敗戦国でもありますね。
そんな共通点の多い国ドイツ。
実はドイツの子供達は10歳になると、自分の将来の進路を自分で決めるってご存知でしょうか?
本日は、ドイツの子供達は10歳で将来の進路決めるというお話をしてみたいと思います。
日本とドイツの共通点
日本から遠く離れたドイツ。
日本とドイツ共通点が多いことをご存知でしょうか。
ドイツの国土面積は約35万km2
日本の国土面積が約37万km2なので国土面積もほぼ同じぐらいですね。
そしてドイツの人口約8300万人
日本よりも少し人口は少ないですが、EUの中ではドイツは最も人口の多い国なんです。
参考:EU Key facts and figures JP
https://eeas.europa.eu/archives/delegations/japan/wp-content/uploads/EU_Key_facts_and_figures_JP.pdf
また、ドイツといえば工業の国。
特に有名なのが自動車産業ですよね。
メルセデス・ベンツにフォルクスワーゲン、BMW、ポルシェ、アウディ
世界に名だたる自動車メーカーが沢山あるところも日本と似てますよね。
最後、ドイツと日本は同じく第二次世界大戦の敗戦国
戦争の敗戦から立ち直り、世界有数の先進国までのし上がってきた日本とドイツ。
そこほかにもドイツとの共通点はまだまだあるんです。
ドイツは義務教育は4年間しかない
そんな共通点の多い日本とドイツですが、教育面に関しては大きく違っています。
それはドイツの義務教育は4年間しかないこと。
日本であれば、小学校の6年間と、中学校の3年間の合計9年間 義務教育期間がありますが、ドイツは日本の小学校にあたる義務教育期間が4年間しかないんです。
6歳からはじまる義務教育は4年間しかありません。
つまり、ドイツの子供は10歳になると自分の将来の進路を決めるんです。
ドイツの子供が選ぶ3つの将来の選択肢
ドイツの子供は10歳になると、主に以下の3つの選択肢から自分の将来の道を自分で決めます。
- ギムナジウム
- 実科学校
- 基幹学校
それぞれの選択肢を見てみましょうか。
ギムナジウム
将来、大学に進学する子どもたちが選ぶ選択肢がギムナジウム
ギムナジウムは10歳から19歳までの9年間通う学校。
日本で例えると9年通う中高一貫の普通科の学校といったところでしょうか。
実科学校
将来、専門的な職業に付きたい場合、実科学校に進学します。
日本でいうところの専門学校ですね。
実科学校は10歳から16歳までの6年間。
看護師になりたい!
実科学校で6年みっちり勉強し、さらに上の専門学校(上級専門学校)に進学するか、もしくは社会に出て就職するんだそうです。
基幹学校
そして最後、職人や工員を目指す子どもたちが進学するのが基幹学校になります。
日本でいうところの工業高校や農業高校といったところでしょうか。
基幹学校の基幹は15歳までの5年間
建設現場や工場、農場で働く職人・工員に将来なりたい子どもたちは、基幹学校で5年間学び社内に出るようです。
つまり、ドイツでは早い子どもは16歳、もしくは17歳で社会人としての人生をスタートするんだとか。
日本でも中学を卒業して就職する一部の子どもはいます。
ただ、手に職を持たずいきなり働く日本人と違い、ドイツでは10歳からしっかり技術を学んでから社会に出るわけですから、日本との違いが分かりますよね。
自立心の高いドイツ人
10歳で自分の将来の進路を決めるドイツ人。
幼い頃から自分自身の将来を自分で決めるとという決断をするからでしょうか?
ドイツ人は自立心が高いそうなんです。
10歳という年齢では、まだ社会のことが分かっていないので、親の助言も多く入るかと思いますが、最終的には自分が進むべき道を自分で決めるドイツ人。
我が家にもちょうど10歳の長女がいますが、ウチの長女には自分自身の将来の進路を「今決めろ」と言っても絶対に決めれないですね。
そう考えるとドイツ人って凄いな。
さいごに
ということで、今回は ドイツの子供達は10歳で将来の進路決めるというお話をしてみました。
今回のお話 いかがでしたでしょうか。
今回ご紹介したお話、以前読んだ「仕事の「生産性」はドイツ人に学べ」という本の中から一部ご紹介させていただきました。
質素な生活をし、そして家族を大事にするドイツ人。
日本と共通点の多いドイツですが、文化面や性格面では大きく違います。
ドイツ人に学ぶべき部分が沢山書かれているこの本。
是非、興味ありましたら一度読んでみて下さいね。