最近、ニュースなどでよく聞く新型コロナウイルスの2類から5類への引き下げ。
2類から5類になったら何が変わるのか?
本日は、最近 話題の新型コロナウイルス2類から5類への引き下げについてお話します。
本日の参考本
本日のお話は、以前読んだ長尾 和宏著書の「コロナ禍の9割は情報災害 withコロナを生き抜く36の知恵」から参考にさせていただきました。
新型コロナウイルス騒動がはじまった2020年の終わりに発刊されたこの本。
このブログを書いている2022年8月時点の今 読んでも、「おっ!」と思わずおもちゃったような内容が書かれています。
例えば、こんな内容とか。
ワクチンにはあんまり期待できない?
毎年たくさんの人が風邪やノロウイルスにかかる。
ワクチンもノロウイルスのワクチンも存在しない。ノロウイルスの特効薬だってない。
ノロウィルスのワクチンができないのはウイルスの変異が激しいからとも言われている。

新型コロナの特効薬がなかなか出来ないのは変異が激しいからかな?
今読んでもとても参考になるこの本。
興味ある方は是非読んでみてくださいね。
最近、よく話題に出る2類ってなに?
テレビや新聞、ネットなどでよく出る、新型コロナウイルスの2類相当見直しという話題。
参考:新型コロナ「2類相当」見直しへ 第7波収束後、全数把握議論―政府:時事ドットコム
https://www.jiji.com/jc/article?k=2022073000311&g=pol
みなさん、この2類って何かご存知ですか?

詳しくは知らないね
最近、よく話題に出る2類や5類。
これは国が決める指定感染症の分類で、感染した時の症状の重さや、病原体の感染力などから主に1類から5類までの5種類に分かれているのです。
数字が小さくなればなるほど、感染症としては危険な部類に入り、逆に数字が大きくなるにつれ危険度という点においてはそれほど心配がないということになりますね。
ニュースや新聞などで報道されている新型コロナウイルスを現在の2類相当から5類相当に引き下げようという話題は、単純に言うと危険度をもっと落とそうということになるんです。
各種類別の症状
そんな厚生労働省が決めた指定感染症の分類。
具体的にどのような感染症が、どの分類にあてはまるのでしょうか?
ここでは分類ごとの感染症を詳しくチェックしてみたいと思います。
1類
まず最初にご紹介するのは1類。
指定感染症の中でも最も危険度の高い感染症になります。
この1類の対象となるのは、エボラ出血熱、南米出血熱、ペストなど。
アフリカのコンゴやウガンダ、南スーダンなどで感染が確認されているエボラ出血熱。
50%近い致死率ととても危険な感染症。
日本での感染例はありませんが、致死率がとても高く恐ろしいですよね。
参考:エボラ出血熱とは
https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/342-ebola-intro.html
また14世紀に大流行し、ヨーロッパの人口の1/3が亡くなったと言われるペストも1類の指定感染症とされています。
ちなみにエボラ出血熱やペストといった1類感染症は、感染者が見つかったら必ず保健所に報告しなければならないルールになっています。

いわるゆ全数把握ってやつですね
また非常に危険な感染症のため、場合によっては交通制限等の措置も行うことが出来るようです。
2類
次にご紹介するのは2類感染症。
2類感染症に該当するのは、ジフテリア、SARS、結核、そして新型コロナウイルス。
エボラ出血熱ほど致死率は高くなるけど、感染拡大すると世の中が混乱に陥るとても危険な感染症が2類扱いということですね。
2類指定感染症も1類同様に、全数把握が義務付けられています。
新型コロナウイルスの新規陽性者が毎日発表されるのはこの2類だからなんです。
ちなみに「コロナ禍の9割は情報災害 withコロナを生き抜く36の知恵」で、日本では2019年に14000人の新たな結核患者が報告され、2000人以上が結核で亡くなっているんだとか。
個人的には新型コロナの陽性者の発表よりも、結核の新規陽性者と重傷者数を発表した方が良いと思うんだけど…
3類
続いては3類。
3類に該当するのはコレラ、赤痢、腸チフスなど。
致死率という点では1類や2類などの感染症と比べると低いですが、感染力という点では強い3類。
3類指定感染症も1類・2類同様に感染者が見つかった場合には、保健所へ報告が義務付けられています
4類
続いては4類。
4類に該当する感染症は、E型肝炎、A型肝炎、黄熱、狂犬病、マラリアなど。
どの感染症も名前は聞いたことあるけど、日本国内で蔓延したというのは聞いたことないですね。
感染拡大という点では危険度が低いので4類ということなんでしょうかね?
ちなみにこの4類からは、感染者が発見されても必ずしも保健所に報告しなくても良いそうです。
5類
最後に紹介するのは5類。
5類に該当するのは、インフルエンザ、ウイルス性肝炎、性器クラミジア感染症、梅毒、麻しんなど。
クラミジアや麻しんのように感染しても、死に至ることが少ない感染症もあれば、梅毒のように死に至ることもある恐ろしい病気もあったりまちまちですね。
こちら5類感染症も4類同様に、保健所に報告は不要。
なので、「今日のインフルエンザの新規陽性者数は○○人です」なんて話題は聞いたことないですよね。
議論がようやく始まるのか?
先日、岸田首相が新型コロナウイルスの感染分類を2類から引き上げるということを検討するとの話題が駆け巡りました。
参考:コロナ、インフル並み「5類」見直し 政府、秋にも議論 – 産経ニュース
https://www.sankei.com/article/20220723-RG63ZNVXGRMRPMWCEYLFHHONHU/
指定感染症2類の見直し、現在 流行している第7波が落ち着いた後で検討するようなので、検討は秋以降になるのでは?と言われてます。
ウイルスも日々変化しているので、どのタイミングで検討するか?政府は難しい判断をしないといけないようですね。
個人的な意見はここでは控えますが、色々な側面から検討をすることは良いことだと思うので、各分野の専門家達を集めて、様々な角度から検討してもらいたいと思うところです。
さいごに
ということで、本日は 話題の新型コロナウイルス2類から5類への引き下げについてお話をしました。
本日のお話 いかがでしたでしょうか。
新型コロナウイルス騒動もはじまって、はや2年半以上経ちました。
依然として猛威を振るう新型コロナウイルス。
指定感染症の分類の引き下げが実現すると、もしかするとコロナ騒動も収束するのかもしれないすね。
2類のまま継続されるのか?
それとも3類・4類・5類に引き下げられるのか?
今後どうなるか分かりませんが、指定感染症の分類からこの騒動を見ていくのも面白いのかもしれないですね。