みなさん、こんにちは。
本日は冒頭から少しショッキングなお話をします。
みなさん お風呂場でお亡くなりになる方って年間に何人いるかご存知でしょうか?
ん?交通事故で亡くなる人より少ないよね
いえいえ
実はお風呂場で亡くなられる方は、交通事故で亡くなる方よりも遥かに多いんです。
本日は、交通事故死より7倍多いお風呂場で亡くなる方ついてお話しします。
今回のお話の参考本
今回のお話、南杏子さん著の「いのちの停車場」から参考にさせていただきました。
この本 小説ではありますが、著者の南さん自身がお医者さんということもあり、現在の日本の医療状況も交えながら書かれております。
医療についても学ぶことが出来、
そして なによりも感動もする一冊。
3年ぶりに本読んで泣きました!
最近、映画も上映されている「いのちの停車場」
興味ある方は小説、もしくは映画をご覧くださいね。
参考:映画「いのちの停車場」公式サイト
https://teisha-ba.jp/
1年間のお風呂場での溺死者数
では、みなさんにもう1つ質問です。
1年間にお風呂場の浴槽で亡くなる「溺死」は何人ぐらいだと思いますか?
年間1000人ぐらい?
いえいえ、
少ないですよ。
厚生労働省が今年発表したデータでは、昨年(2020年)に「不慮の溺死及び溺水」お亡くなりになった溺死者は、1年間で7323人いたんだとか。
参考:令和2年(2020)人口動態統計月報年計(概数)の概況.pdf
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/geppo/nengai20/dl/h6.pdf
この7323人の中には海や川で溺れてお亡くなりになった方もいるんだけど、この死者の7割以上がお風呂での溺死なんだとか。
つまり、毎年5000人以上の方がお風呂で溺れて亡くなっているんだとか。
えっ!そんなにいるの!?
“溺死”と聞くと海や川をイメージする方も多いかと思います。
しかし、海や川よりももっと溺死者が恐ろしいのが浴槽なんです。
更に多い、お風呂場での死者
そして、さらにもっと恐ろしいデータが!
えっ!?なに??
1年間に何らかの形でお風呂場で亡くなった方は更に多く、なんと年間約2万人に上るんだとか。
参考:日本では「お風呂で溺死する」人が多い 入浴時の「ヒートショック」意外な原因と対策は(市川衛) – 個人 – Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/byline/mamoruichikawa/20191114-00150733/
1年は365日なので、単純計算すると毎日50人以上の人がお風呂場で亡くなっているんです。
“何らかの形”なので、お風呂場ですっ転んでで頭を打って亡くなる方や、ヒゲ剃り中に大量に出血して亡くなる方もいるかもしれませんね。
年間に2万近くも死者を出しているとは…
恐るべしお風呂場!
お風呂場での死者は交通事故死の実に7倍!
ちなみにみなさん、1年間に交通事故でお亡くなりになる方何人いらっしゃるかご存知ですか?
お風呂での溺死者が年間5000人だから、交通事故死者は年間1万とか?
いえいえ
2020年の1年間で交通事故でお亡くなりになった方は、なんと2839人。
参考:2020年の交通事故死、過去最少の2839人 警察庁: 日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXZQODG040D90U1A100C2000000/
え!?そんなに少ないの?
意外と少ない
そう思った方も多いのではないでしょうか。
そうなんです。
以前は、毎年1万人を超えてた交通事故死者ですが、1970年をピークに年々減少しているのです。
自動車の安全技術の進歩や、歩道や信号機などの整備によって大きく死者が減っている交通事故。
特に昨年は新型コロナの影響で不要不急の外出が減ったこともあったんでしょうかね。
前年(2019年)の3215人から死者が大きく減少しました。
毎年2万人近い方が亡くなってるいるお風呂場と、3000人弱の方がお亡くなりになる交通事故。
単純に考えると、お風呂場でお亡くなりになる方が交通事故死よりも7倍多いことになります!
今やわたし達は、車よりもお風呂場に気をつけないといけないのもしれませんね。
ヒートショック予防法
交通事故死よりも圧倒的に多いお風呂場での死亡事故。
実はお風呂場でお亡くなりになる方の一番の要因はヒートショックと言われています。
ヒートショックとは
気温の変化によって血圧が上下し、心臓や血管の疾患が起こること参考:ヒートショックとは -参考 恩賜財団済生会-
https://www.saiseikai.or.jp/medical/column/heatshock/
このヒートショックには以下の2つの特徴があるんです。
- お亡くなりになる方の9割以上が65歳以上の高齢者
- 12月と1月にお亡くなりになる方が多い
そう、65歳以上の方の冬場の お風呂は要注意ですね!
ヒートショックを防ぐためには
寒い室温と、熱いお風呂のお湯の温度差によって起きるヒートショック。
ヒートショックの予防方法ってあるの?
予防方法はもちろんありますよ。
それは、室温とお風呂のお湯の温度差を縮めること。
お風呂のお湯は少しぬるめにして、少し浸かってからお湯の温度を上げるのが効果的。
またウォーキングやストレッチなど、体が温まる運動をしてからお風呂に入るのも良いみたいです。
長湯もヒートショックの要因だそうなので、長風呂も避けましょうね。
さいごに
ということで、今回は交通事故死より7倍多いお風呂場で亡くなる方ついてお話しました。
今回のお話 いかがでしたでしょうか。
今回のお話を参考にさせて頂いた「いのちの停車場」という本。
人間の最後の「終末期医療」について考えさせられる、とても感慨深い1冊でした。
読んでは損しない1冊。
是非、みなさん読んでみて下さいね!