岡山県で暮らすこと約27年。
地元高知よりも過ごす時間が長くなった岡山県での生活ですが、岡山県で暮らしててよく思うことがあります。
それは危険な用水路
岡山はホント危険な用水路が多いんですよね。
本日は、危険な用水路が多い岡山県の「人喰い用水路」についてお話してみたいと思います。
岡山県で相次ぐ用水路の事故
先日、こんなニュースがありました。
参考:雨で増水した用水路に転落し流された小学生を救助 女子大学生に感謝状 岡山 | KSBニュース | KSB瀬戸内海放送
https://news.ksb.co.jp/article/14395684
用水路に落ちた小学生を、2人の女子大生が救出し表彰されたというニュース。
なんとも素晴らしい行いだね
とても感心する話題ではあるんですが、実は岡山県では 人が用水路に転落するニュースは頻繁に目にすることがあるんです。
ネットで軽く検索するだけでも沢山出てきますね。
参考:用水路転落の女子中学生を救助 倉敷の会社員河田さんに県善行賞:山陽新聞デジタル|さんデジ
https://www.sanyonews.jp/article/1071368
参考:「人じゃない?」夜の用水路でうめき声、高2コンビ救う:朝日新聞デジタル
https://www.asahi.com/articles/ASMDM4VMNMDMPPZB00R.html
参考:用水路転落の2男児死亡 岡山、雨の影響で増水: 日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXNASFK24018_U2A620C1000000/
実はわたしも10年ほど前、用水路に車ごと突っ込み横転した車を発見したことがあります。
車の中から「助けて…」と声が聞こえてきた時にはビックリしたな
そんな岡山県で頻繁に起こる用水路の事故。
何故、岡山県で頻繁に起きるのでしょうか?
岡山県で用水路の事故が頻繁に起きる理由
それは、柵の無い用水路が多いから。
この写真は、わたしが普段走っているジョギングコースなんだけど、こんな感じで柵のない用水路が多数あるんです。
今のところ、一度も用水路に落ちたことは無いんだけど、過去に何度も用水路に落ちそうになったことあるわたし。
やべぇ!危うく落ちるところだった…
ボーッとして走ることが多いので、特に用水路横を走る時は気を付けています。
なぜ 用水路に柵がないのか?
柵が無い用水路が多い岡山県。
では何故、岡山県の用水路は柵が無い用水路が多いのでしょうか?
色々と情報を調べている中で、3つのステップで理由を発見しました。
豊富な水資源
岡山県に柵の無い用水路が多い理由、ステップ1は豊富な水資源
雨が少ない瀬戸内海式気候の岡山県ですが、実は岡山県には大きな川が多いんです。
県庁所在地のある岡山市と、そのお隣の倉敷市には3つの一級河川が流れてます。
直接的に用水路の柵が無いこととは関係しませんが、水資源が豊富であれば、必然的に用水路の引き込みが増えるわけでして。
ステップその2に繋がりますが、全国トップクラスの用水路の密度になっているのです。
全国平均5倍の用水路
岡山県に柵の無い用水路が多い理由、ステップ2は全国平均の5倍を誇る用水路の総延長
ステップ1でも紹介した通り、水資源が豊富な岡山県。
近年進んだ干拓事業も重なり、豊富な水資源を活用し用水路が続々と造られるようになりました。
そして出来た用水路の総延長は岡山市で約4000km、倉敷市で約2100km
全国の用水路の総延長が約40万kmらしんだけど、岡山・倉敷の2都市で全国の約1.5%を占めるんだとか。
この用水路の総延長、全国平均の約5倍
確かに地元高知と比べても、岡山・倉敷は用水路多いよな
あちらこちら張り巡っている用水路ですが、これだけ用水路があると「困った」ことも出てくるのです。
清掃問題
岡山県に柵の無い用水路が多い理由、最後のステップ3は清掃問題
全国平均の5倍もの用水路がある岡山県
これだけ用水路があると困ることがあります。
それは清掃
水路には時間の経てばゴミが溜まっていきますので、定期的に清掃は必要になります。
この水路の清掃って結構大変なんですよね。
町内のドブ清掃を定期的にしているけど かなり大変!
他と比べて5倍もの長さを誇る用水路大国の岡山県
つまり、用水路の清掃も5倍大変なんですよ。
そんな中、清掃をする近隣住民からこんな声があるんだとか
「柵は用水路の清掃に邪魔」
確かに、5倍も用水路が長いと柵の有り・無しで清掃の大変は大きく変わってきますよね。
そんなこともあって岡山県の用水路には柵が無い用水路が多いそうなんです。
今後は人喰い水路は解消される?
毎年のように用水路でお亡くなりになる方がいる岡山県の人喰い用水路
ここ数年、テレビやネットなどで話題に取り上げられることも増えてきました。
そんな状況に、ようやく重い腰をあげたのが岡山県
「用水路等転落事故対策」として、この人喰い用水路問題に対策を打ち始めました。
参考:用水路等転落事故対策
https://www.pref.okayama.jp/page/688243.html
予算的な事情もあるので、全ての用水路に柵を設けるというわけにはいかないかもしれませんが、この問題 徐々に解消されるのかもしれないですね。
さいごに
ということで、今回は危険な用水路が多い岡山県の「人喰い用水路」についてお話してみました。
今回のお話 いかがでしたでしょうか。
わたしもジョギング中に何度も転落しそうになったことある 柵なし用水路。
ジョギング中以外にも、何度も危険を感じたことがあるので、柵の設置や街頭の整備等 早く対策を施して欲しいものです。