日々の生活の中で、つい使ってしまう二重表現
えっ!?これって二重表現なの?
気付いていないけど、実はそれ二重表現ってことが多々あるんです。
本日は、よく見るとその文書おかしくないですか?
つい使ってしまう二重表現のお話をします。
二重表現とは
それでは、まず最初に二重表現って何?ってところからお話しましょうか。
二重表現ってなによ?
二重表現とは、同じ意味の語を重ねること。
たとえば、「頭痛が痛い」だったり、「顔を洗顔」なんて言葉使っていませんか?
最近、頭痛が痛いんだよね
「頭痛」が「痛い」
この同じ意味を2回続けている表現。
この表現を二重表現と言うんです。
この二重表現、重言とも言うようで、Wikipediaには重言で情報が出てますね。
参考:重言 – Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%8D%E8%A8%80
そんな二重表現、よーく調べてみるとかなり沢山あることが分かったんです。
こちらの本を参考にさせて頂きました
今回のご紹介する二重表現のお話は、先日読んだ「文章だけで月100万円稼ぐ方法」という本から参考にさせて頂きました。
なんか胡散臭いタイトルの本だね
そう思う方もいるかもしれませんが、内容は全く胡散臭くありません!
著者の熱意が伝わってくる とても充実した内容でした。
内容が充実しており、そしてボリュームあって、文章を書くことを生業にしている方は勿論のこと、サラリーマンの方も参考になる1冊。
是非、読んでみてくださいね!
ついつい使ってしまう二重表現
その言葉、二重表現になってるよ!
ついつい使ってしまう二重表現を、6つご紹介します。
約○○分ほど
ついつい使ってしまう二重表現、1つ目は「約○○分ほど」
取引先のお客様との待ち合わせの際、こんな表現を使っている方いませんか?
約10分ほどで到着します
この「約10分ほど」という表現、実は二重表現なんです。
”約”と”ほど”は同じ意味になります。
つまり、同じ表現を繰り返しているのです。
正しい表現方法は
正しい表現としては、以下となります。
- 約10分で到着します
- 10分ほどで到着します
丁寧な言葉を使おうとすると、ついつい使ってしまう、「約○○ほど」
気をつけて使いましょうね。
おおよそ○○くらい
ついつい使ってしまう二重表現、2つ目は「おおよそ○○くらい」
ゴルフをする方で、プレー中にこんな会話していませんか?
おおよそ100ヤードくらいですかね
この「おおよそ○くらい」と言葉、これも二重表現なんです。
先程の「約○○ほど」と同じく、“約”と“ほど”は同じ意味。
そう、2回同じ表現をしているんですよね。
正しい表現方法は
先程のゴルフ上での会話を二重表現を使わずに表すと、以下になります。
- おおよそ100ヤードですかね
- 100ヤードくらいですかね
なんとなくスッキリした言葉になった感じがしますね。
過半数を超える
ついつい使ってしまう二重表現、3つ目は「過半数を超える」
選挙シーズンになると、よく耳にするこの言葉。
自民党が過半数を超えましたね
実はこの「過半数を超えた」という表現も、二重表現なんです。
“過半数”という言葉の意味は以下。
全体の半分よりも多い数。
参考:過半数(かはんすう)の意味 – goo国語辞書
https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E9%81%8E%E5%8D%8A%E6%95%B0/
つまり、過半数という言葉は、半分より多い状態なので、更に「超えた」という表現を付けると二重表現になってしまうんです。
当たり前のように使う「過半数を超えた」という言葉。
二重表現だとは驚きですね。
正しい表現方法は
それでは「過半数を超えた」の正しい表現はどうなるのでしょうか?
それはこちら
- 過半数を占める
あー、なるほど
確かに「過半数を占める」だと、スッキリした言葉になりますね。
後で後悔する
ついつい使ってしまう二重表現、4つ目は「後で後悔する」
無謀なことをする子どもや、知人・友人に、こんな言葉を使ったことありませんか?
そんなことしてたら、後で後悔するよ
文章で書くとすぐ分かるので、読んでいる方もお分かりですよね。
そう、「後で後悔する」は二重表現なんです。
後悔は字の通り「後から悔やむこと」を意味します。
そう、後悔という言葉に「後から」を追加することによって、「後から」を2回使ってしまうことになるんです。
正しい表現方法は
「後から後悔する」の正しい表現情報。
もう みなさんも分かりますよね。
- そんなことしてたら、後から悔やむよ
つい会話の中で使ってしまう「後から後悔」
気をつけたいですね。
はっきりと断言する
ついつい使ってしまう二重表現、5つ目は「はっきりと断言する」
大事なプレゼンで、勢い余ってこんな言葉使ったことありませんか?
これだけははっきりと断言出来ます!
この「はっきりと断言」も、二重表現なんです。
断言の意味を調べると、こう書かれてました。
確信をもってきっぱりと言いきること。
参考:断言(だんげん)の意味 – goo国語辞書
https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E6%96%AD%E8%A8%80/#jn-139846
つまり、断言が持つ言葉の意味と、はっきりが同じ表現、そう二重表現になってるんす。
正しい表現方法は
では、「はっきりと断言する」の正しい表現方法はどうなんでしょうか?
ここはシンプルに「断言する」で良いんじゃないでしょうか。
- これだけは断言します!
断言という言葉自体が力強さ、自信の現れが感じられるので、「断言」だけで十分自信・確信があることが伝わってきますね。
違和感を感じる
ついつい使ってしまう二重表現、最後 6つ目は「違和感を感じる」
何度も二重表現を聞いていると少々疲れてきたかと思いますが、これが最後なのでもう少しだけお付き合い下さい(笑)
友人と会話している際、こんな言葉を聞いたことありませんか?
なんか、左肩に違和感を感じるんだよね
文章で見ると一目瞭然。
そう、よく使われる「違和感を感じる」という言葉も二重表現なんです!
違和感を辞書で調べると、こういう意味だそうです。
しっくりしない感じ。
参考:違和感(いわかん)の意味 – goo国語辞書
https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E9%81%95%E5%92%8C%E6%84%9F/
「違和感を感じる」だと、「しっくりしない感じを感じる」という2重表現になってしまいますね。
正しい表現方法は
では、「違和感を感じる」の正しい表現方法はどうなんでしょうか?
ここもシンプルに「違和感がある」で良いんじゃないでしょうか。
- なんか、左肩に違和感があるんだよね
つい使ってしまう二重表現。
調べれば沢山出てきますが、今日はこの辺にしておきましょうかね。
さいごに
ということで、今回は よく見るとその文書おかしくないですか?つい使ってしまう二重表現のお話をしてみました。
今回のお話 いかがでしたでしょうか。
今回ご紹介した二重表現、実はわたしが頻繁に使っちゃってる二重表現をリストアップしてみたんです。
過去のブログ記事を調べてみると、二重表現を使っている記事が沢山出てくるわ…
あぁぁぁ 恥ずかしい…
これからは、文章書く時には表現に十分注意しながらブログ更新していきたいと思います(汗)