こんなことでも大変!盲者が日常生活で困ること

雑談

盲者:目の見えない人。盲人。

目が見えない盲者の方々は、健常者が思ってる以上に、日常生活で困ることが多いようなんです。

 

本日は、こんなことでも大変!盲者が日常生活で困ることをご紹介します。

 

盲者とは

最初に、盲者について簡単に解説しますね。

 

盲者とは、冒頭でも書いた通り、目の見えない人。

 

盲者の中にもいろんな方がいます。

生まれつき目の見えない方や、幼児期から目が見えなくなった方、そして成人になってから見えなくなった方や、事故や病気で視力や失った方。

また、目が見えず、耳も聞こえない盲ろうの方もいます。

 

今回は、目は見えないけど、耳は聞こえる、全盲者の日常生活で困るお話をしてみたいと思います。

 

感動を呼んだ東京パラリンピック

今年夏に開催された東京パラリンピック

テレビ放映されてたこともあり、テレビで観戦し、そして感動された方も多いのではないでしょうか。

 

特に金メダルを獲った、競泳男子100mバタフライS11(視覚)決勝木村敬一選手増田宇宙選手のレースは感動的でしたね。

参考:【NHK】木村金!富田銀!パラ競泳 日本勢初のワンツーフィニッシュ!|男子100mバタフライS11(視覚)決勝|東京パラリンピック – YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=H60c-Me3WuA

 

その金メダルを獲得された、木村敬一選手選手の著書「闇を泳ぐ 全盲スイマー自分を超えて世界に挑む」からご紹介します。

 

意外と気付かない全盲者が日常生活で困ること

目が見えない全盲者

日常生活の中で、なにかと困ることがあるというのは健常者のみなさんも当然分かるかと思います。

 

ただ、わたし達が気付かない部分でも、全盲者は日常生活で困ることは沢山あるんだとか。

 

全盲者が日常生活で困る意外なこと3つを、以下にご紹介します。

 

健常者同士の会話に入れない

全盲者が日常生活で困る意外なこと、1つ目健常者同士の会話に入れないこと。

 

健常者同士の会話では、意識していなくても身振り手振りジェスチャーを交えながら会話をしていることが多くあります。

このジェスチャー、当然ながら全盲の方にとっては見えません。

 

なので、考えながら会話の内容を聞いているのです。

どういう内容の会話なのかな?

 

そして、健常者同士の会話は、気づかないうちに会話のスピードも速いんだとか。

 

そう、全盲者にとっては、ジェスチャーと会話スピード、この2つが会話の内容を理解する上で大きな障害となっているようなんです。

 

グループ内に全盲の方がいる場合には、身振り手振りのジェスチャーを避け、極力ゆっくりしたスピードで会話してあげるのがいいのかもしれませんね。

 

賞味期限が分からない

全盲者が日常生活で困る意外なこと、2つ目賞味期限が分からないこと。

 

食品に書かれている賞味期限。

全盲の方は、この賞味期限を見ることができません。

つまり、自宅にある食材の賞味期限が過ぎているのか?賞味期限内なのか?分からないんです。

 

よく使う食材であれば、購入日を覚えていていれば、大体の賞味期限は分かるかと思います。

 

問題なのは、長期で保存しているもの。

これ いつ買ったっけ?

 

いつ購入したか?忘れてしまうぐらい長期で保存している食品や、調味料。

こういったものは、匂いで判断するか、味見をしてみないとわかりません。

 

「闇を泳ぐ」の中でも書かれていましたが、著者の木村さんもお腹を下して初めて賞味期限が切れていたことを知ることが多々あったそうです。

 

記念受験が出来ない

全盲者が日常生活で困る意外なこと、最後 3つ目記念受験ができないこと。

 

全盲者は目が見えないので、健常者と同じ入試問題を解くことができません。

なので、点字に訳された入試問題が必要となります。

 

最近では、大学入試共通テスト(旧大学入試センター試験)や、受験者の多い一部の私立大学では、はじめから点字の問題集を準備している学校もありますが、多くの大学では準備されていないんだとか。

そのため、点字の入試問題を準備していない大学受験をするためには、受験当日の早朝に、点訳ボランティアの方に入試問題を点訳してもらう必要があるんだとか。

 

ボランティアの方に受験日当日の朝早く大学に行って頂き、入試問題を点訳してもらう。

大学とボランティアの方、両者に手間をかけてしまうため、合格判定の低い大学に記念に受験するのはご法度なんだとか。

 

また、全盲者は健常者と違い、文字を読むのにも時間がかかります。

全盲者は点字を指でなぞり、頭の中で文字に変換するため、健常者と比べて文章を理解するのに1.3倍から1.5倍ほどの時間を有するんだとか。

試験時間の延長等、配慮してくれている学校もありますが、現状ではごく一部の学校に限られているようです。

 

受験をするのにもハードルが高く、そして合格するのにもハードルが高い全盲者の大学受験。

 

個人的には健常者も全盲者も平等に受験が出来る世の中になるべきでは?と思いますが、みなさんはどう思いますか?

これは改善しないといけないのでは?

 

助け合いの気持ちを持とう

木村敬一さんの書かれた「闇を泳ぐ 全盲スイマー自分を超えて世界に挑む」を読んで感じたこと。

 

それは目が見えない方でも、積極的に色んなことにチャレンジしているんだなということに気づかされました。

 

この本の中でも書かれてましたが、著者の木村さん 中学校時代に、深夜の学校の職員室に無断で侵入したり、寮を抜け出してラーメンを食べに行ったりしてたんだとか。

そして、水泳で金メダルを取るべく、アメリカに留学するとかとてもアクティブ。

 

しかし、どんなにアクティブな全盲者でも、目が見えないというのは大きなハンディキャップ。

 

駅のホームから誤って転落してしまうニュースを毎年のように見ます。

参考:東陽町駅で視覚障害者の男性が転落し死亡 ホームドアは稼働開始前 東京メトロ | 毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20201129/k00/00m/040/118000c

 

わたしも目の見えない方が、前方を歩いていた際、段差につまずき転んだところを見たこともありました。

 

同じ社会で生きているのであれば、困っている時には積極的に助けてあげる共助の気持ちが必要なのかもしれませんね。

 

東京羽村市のホームページに視覚障害の方に出会った時の対処方法がわかりやすく書かれていますので、参考にしてみて下さい。

参考:視覚障害のある方と出会ったら・・・ | 羽村市公式サイト
https://www.city.hamura.tokyo.jp/0000002867.html

 

さいごに

ということで、今回は こんなことでも大変!盲者が日常生活で困ることをご紹介しました。

今回のお話 いかがでしたでしょうか。

 

今回ご紹介した、木村敬一さんの「闇を泳ぐ 全盲スイマー自分を超えて世界に挑む」

東京パラリンピック開会前に書かれた本ですが、木村さんの生い立ちや、パラリンピックに対する強い気持ちなどが伝わってくる内容で、とても面白い本でした。

 

木村さんのお茶目な一面も垣間見ることが出来るこの本。

是非、読んでみてくださいね。

 

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